自由と我儘の違いについて考えてみたいと思います。
自由になった瞬間はありますか?
自由とはイメージ湧きにくいかもしれませんが、長友選手の左サイドの切り崩し、Pat MethenyやBrian Bladeなどジャズプレーヤー、シャガールや藤田嗣治、ピカソなどの画家、ビジネスの世界だと、デールカーネギー、ジャック・ウェルチ、本田宗一郎などが自由を体現していると思います。
元プロの人とサッカーをする機会があるのですが、その人がドリブルについて話しているときに「ご飯食べるときに箸を見ながら食べない、ご飯を見ながら食べるでしょ?だから、ボールを見るのではなく相手の目線から何を狙っているかを察知することが大切だ。」と言っていました。
ジャズでも周りの演奏を聞いていないと雰囲気やテンションを合わせることができません、芸術においても相手に共感を得られなければ評価されません。何事も相手があることですので、自分の感情だけに支配されてはいけません。
ベストセラーになった『EQ~こころの知能指数』では、知性(IQ:Intelligence Quotient)だけではなく、感情を認識・管理する能力(EQ:Emotional Quotient)が必要と言っています。EQによって東大生も必ず成功しないし、必ず幸福であるわけではないということを、説明できるでしょう。自由になるためには、テクニックや論理だけではなく、自分の感情をコントロールして相手を理解する能力が必要と言えます。いわゆるできる人は、高いEQを持った人であることが多いように感じます。
我儘とは何でしょうか?
感情に似た言葉で混乱しますが、神経学では情動と言う言葉があるそうです。情動は比較的短期の感情の動きのことで、食欲や性欲など本能的な欲求にかかわる感情です。(定義は学問領域によって少しずつ異なるようです。)脳内の扁桃体が情動の根源的な部分で、多くの動物が持っているそうです。
(出所:感情はどこから? 実は生存をかけて脳が下した判断 :日本経済新聞)
情動に任せて行動をしているとどうなるでしょうか?
情動に任せた行動は客観的に違う個体の脳(前頭前野)から認識すると異様に見えます。火事の時に自分の電話番号が言えなくなったり、街中で熱いキスをするカップルなどがその状態で脳が興奮状態にあります。また、バイト従業員がアイスクリームケースに入ったり、子供を死なせたり、異常ともいえる事件は情動に任せた行動が多いです。これが我儘と言うのではないでしょうか?
我儘な人を見て、「あの人IQもEQも低いよね~」「あいつIQはあるけどEQはないよね~」と少し違ったいい方をすることもできると思います。
次のEQの五大要素があります。
- 自分の感情を正確に知る
- 自分の感情をコントロールできる
- 楽観的にものごとを考える、もしくは自己を動機づける
- 相手の感情を知る
- 社交能力、対人関係能力
まずは自分自身の情動がどう変化しているかを知って、感情をコントロールすることが大切です。
福澤諭吉は『学問のすすめ』で自由と我儘の違いについて主張しています。人に流されず自分自身の頭で考え抜くことで自由になれます。つまりIQとEQを高めましょうということだと思います。
人を知るということが学問の究極の目的ではないでしょうか?
さて、ここからはお知らせになります。
7/12(土)に就職活動を終えた人、就職活動中の人、今後就職活動を始める人、社会人(私たち快縁隊のメンバー)が集まって、情報交換やどのような活動を行っていたか、感情をもったのかを共有する場を設けます。日時場所などの詳細はおって連絡します。
どなたでもwelcomeですので、参加希望の方やご質問は、「お問い合せ」ページからご連絡ください。
文責:だーくろ