このブログは当番制で書いているのですが、今回は期限に原稿が間に合わず、遅れてしまいました。ちょっと遅れてしまいましたが、今回は「弱いつながり」について書こうと思います。
「弱いつながり」とは?
人間同士のつながりというのは興味深いもので、生まれてからいろんなコミュニティに所属し、成長や環境の変化とともに、付き合う人たちも変化していきます。
ここでいう「弱いつながり」とは、あまり頻繁な連絡を行うわけではありませんが、時々会って話したりする間柄を指します。一言で言えば「知り合い」という感じですかね。
昔から人付き合いに関しては研究対象のひとつになっていて、一人の人間が関係を維持できる限界は300人ぐらいと言われています。これが、古くは集落やコミュニティを形成する基準のようになってきたと言われています。
そして、それ以上になるとどうしても関係を維持するのが難しくなるため、おのずと疎遠になり、いずれ人間関係を維持できなくなってしまうというのが、通常の人間関係で起こる話です。
「弱いつながり」の意外な大切さ
家族や親友など、濃いつながりを大切にすることは誰しも思うわけですが、最近では「弱いつながり」の中にこそ、意外に自分にとって有益な結果をもたらすことが多いということがわかっています。
自分が知らない情報、意外な転職の機会など、普段の生活では出会わないことをもたらしてくれるわけです。数年ぶりの友人と近況を話し合ったら、意外な発見が多いのをイメージすると良いでしょう。
つまり、もちろん家族や親友は大切ですが、一方で「弱いつながり」というのも、自分が社会で生きていく上でとても重要な要素になるよ、ということです。社会人になると、たくさん知り合い、たくさん疎遠になっていきます。一期一会とはよく言ったものですが、そういう出会いを大切にして、自分の人生を豊かにするという考え方が重要になっています。
SNSは「弱いつながり」を維持するツール
FacebookやTwitterなどのSNSが広く普及してきています。これは、どちらかというと、「弱いつながり」を維持するためのツールだと思っています。知り合った人が引っ越して、転職して、すぐに会えるわけではなくても、近況を把握できる。情報交換できる。そういう行為がSNS上で行われることで、「疎遠」な感覚がなくなります。
冒頭で紹介したように、人間が関係を維持できる数には限界があるのですが、SNSはその限界を取払い、多くの人たちとつながりを維持できることを可能にしているのです。
というわけで、皆さんも「弱いつながり」を大切にしましょう。どこかで、あなたに大きな変化や機会をもたらしてくれるはずです。そして、僕らのこの活動も、まさに一期一会の中で社会人と学生との間に新しいつながりを作っていくものです。興味がある学生の方は、ぜひ一度参加してみてください。
上記の内容は、「自分でつくるセーフティネット」に詳しく書いてあります。関心がある方はご一読を。
れいじ