前回、離職率に関してまとめました。

大学新卒者は、3年以内にどの程度が会社を辞めるのか? | 意見 | 快縁隊公式ホームページ

今回は、転職についてです。転職は、長い社会人生活を考えれば、誰しも経験する可能性があります。

 

実際、統計データを見てみましょう。以下は、現在就労中の人たちの中で、転職状況を調べたものです。

男性
離職回数_男性

女性
離職回数_女性

(出所:平成26年版 労働経済の分析 -人材力の最大発揮に向けて-|厚生労働省

このグラフを見ると、全体の半分程度は転職を経験しており、転職というものが珍しくないことがわかります。

 

転職は有利か不利か

さて、では転職することで何が変わるのでしょうか。

こちらは、転職回数と年収との関係を示したデータです。転職すると年収が上がるということを言われたりしますが、実際はどうなのでしょう。

一つの調査結果を見てみます。2009年の調査結果ですが、転職回数と年収の関係を調査したものです。

衝撃的事実!転職した方が年収は上がる?! – 知らなきゃ損する!年収の裏側 vol.01 – 転職は@type

転職回数が1回の場合が最も年収が高く、次はゼロ回。2回以上になると年収は下がっていく結果になっています。

ここからは推測ですが、転職を多くするほど、市場価値を高めるのが難しくなり、転職回数を重ねても収入は上がりづらくなるのではないかと思われます。

 

もう一つ統計資料を見てみましょう。年収ごとの2回以上の離職回数者の割合を示したのが以下のグラフです。

年収階級別離職回数2回以上の割合

(出所:平成26年版 労働経済の分析 -人材力の最大発揮に向けて-|厚生労働省

転職回数は、年収が低い層と高い層に分かれており、中間層はあまり転職していないことがわかります。つまり、あまり転職しすぎると、年収が上がりにくいことを統計は示しています。

転職するなら早めに行い、30代はできるだけ自分の市場価値を高めるようにして、十分に市場価値が高まったら、次のステップを考えるのが、統計上は良さそうです。

 

もちろん、今示したのは統計上のデータなので、人それぞれ同じ状況になるわけではないでしょう。ただ、それでも自分の人生をどう歩むのが良いか、仕事をどう選んだら良いかの参考にはなるのではないでしょうか。